避難所までの誘導案内
大規模な災害が発生した際、第一に身の安全を確保するためには、避難所へ迅速に移動することが必要不可欠です
普段から避難所への経路やハザードマップを確認しておかなければ、緊急時における冷静な対応は困難となります
いざ避難を行う際に「避難案内板」や「誘導標識」が役立ちます
避難経路の設定と素早い行動を促す整備
通常、詳細な避難経路は、地震・津波・洪水・土砂災害といった「災害の種類別」に作成されます。想定される災害によって安全なルートや避難場所が異なり、それぞれに適した誘導案内が必要となるためです。
例えば、同じ水害であっても、津波と洪水では安全対策が異なります。津波が発生した際は、海岸部を避けてできるだけ標高の高い場所や建物へと逃げることが求められますが、洪水の場合は氾濫の危険がある河川を遠ざけた経路にて避難を行います。
地元住民以外にも、旅行客やビジターなど土地勘の無い人々への安全配慮も重要です。特に、外国人訪日客が増加している昨今において、言語が分からない場合でも素早い避難行動が取れるように「防災インフラ」を整備しておかなければなりません。その中でも、防災標識は「避難所までの経路」を示すうえでの重要な役割を担っています。
一方で、自然災害の発生を予測することが困難であることを考慮すると、日中だけでなく夜間の対策も整備しておく必要があります。災害の規模によっては停電が発生する危険性もあり、避難路の視認性が大きく低下してしまうためです。実際に、夜間に実施された避難訓練では、普段から慣れた道であっても避難路を見失ったり判断が遅れたという声が多く挙がっています。
デザインソーラーパネルと避難所までの誘導案内


製品に内蔵した「ソーラーパネル」の働きにより、独自にエネルギーを生成する内照式の誘導標識です
夜になると、バッテリーに蓄えた電力でLEDを照射し、表示面全面を明るく照らし出します
電力源に再生可能エネルギーを用いるため、脱炭素化へのCO2削減の取り組みにも役立ちます
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太陽電池の受光面に、「彫刻アクリル板」 or 「導光板+印刷フィルム」を重ね合わせた、独自の発電構造です
外観上の意匠性を維持しながら発電および蓄電を行います
避難経路になっている市街地や公園などにも適応しやすく、景観への影響を最小限に抑えることができます
周囲が暗くなると、センサーが感知して自動的にLED照明を点灯します
人手を介さない「無人管理」を実現しており、災害による停電時でも動作します
明るさや点灯時間の調整も可能であり、設置環境に応じてお取り扱いいただけます
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独立した発電システムにより、電気工事を施さずに照明を発光する機能を備えています
黒く無機質な「太陽電池の受光面」が製品外部に露出せず、周囲への悪影響を抑えています
住宅街や公園といった景観が重要になる場所へも設置しやすく、日没後の防災設備として役立ちます
大規模な地震が発生した際、9割以上もの地域で停電の可能性があるとされています
台風や洪水の場合も、通常の電力供給は漏電などの影響で停電となるリスクがあります
「停電時の避難対策」として、電気がストップした際にも明るく点灯する誘導案内を行います
誘導案内の事例

下田市様
海運業や伊豆観光で有名な下田市は、静岡県南部に位置する街です。伊豆半島南部で太平洋と隣接しているという土地環境であるため、震災による津波の被害には十分に配慮した防災整備が行われています。市内には、海抜を考慮した津波避難場所が複数個所指定されており、住宅地や大通りからでも道に迷うことなく最短距離で到着できるよう、誘導標識をご設置いただきました。

広陵町様
自然豊かな田園風景が美しい広陵町は、奈良県北葛城郡の南東部に位置する街です。ニュータウンが形成されており、多くの人口を抱える同町では、早くから防災の備えが指摘されていました。内陸部に位置する土地環境上、津波などの被害想定は大きくありませんが、地震・豪雨・大火事などの危険性があります。多人数を収容できる体育館(指定避難所)へ続く防災案内として、誘導標識をご導入いただきました。

芸西村様
芸西村は、高知県南東部に位置する緑豊かな美しい村です。地理上、太平洋に面しているため、災害としては津波の危険性が指摘されています。震災対策の一環として、南海トラフ地震の浸水予想図など各種ハザードマップが公表されており、避難活動の準備が行われています。そうした避難サポートのツールとして、ハザードマップと連携した複合情報型サインをご導入いただきました。

竹富町様
竹富町は、沖縄県八重山列島の南西に位置する、観光地として高い人気をもつ島にあります。周りを海に囲まれた島の形状から、台風や津波といった水害には特に注意を払う必要がありました。当製品は、災害時における「光る避難案内」として、夜間対応にも気を配った防災整備をサポートしています。太陽電池の受光面を隠し、景観に与える影響を最小限に抑えている点にも評価をいただき、町内の避難経路に導入が決定しました。
新しい用途での避難標識活用
デザインソーラーパネルが生成した電力を、センサーや通信機器などの「動力源」とすることで、従来まで実現できなかった新しい用途での避難標識活用が可能となります。
スマートフォンなどの携帯端末に防災情報を発信
電子ペーパーや電光掲示板を用いてタイムリーな避難情報を表示
感震センサーによる震災感知時のキーボックスの解錠
避難標識の用途例
設置事例の詳細



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