【静岡県下田市様】DSP避難標識の導入ストーリー
設置目的
下田市内における津波避難場所への誘導経路を示す
夜間における避難標識の視認性を向上する
デザインソーラーパネル本体:SLB-S6036C(607H×352W×37D)×11台
取り付け方法:支柱建て込みおよび電柱共架、壁面
静岡県下田市様の導入背景
下田市は静岡県の東南部、伊豆半島の南部に位置しています。幕末にペリーが来航して開国を迫った地として有名です。下田市の南側は太平洋に面しており、海水浴やイベント等を目的とした観光客で賑わっています。一方、伊豆地方は地震や津波の被害にたびたび見舞われていることでも知られています。近年では1944年の東南海地震、1974年の伊豆半島沖地震、1978年の伊豆大島近海地震などがあります。また、東海地震や神奈川県西部地震による被害も想定されています。
こうした災害想定が発表される中、下田市では、避難地の収容能力の増強や避難路の整備を図ることによる「防災都市化」が推進されています。併せて、学校教育やハザードマップの配布、講演会の開催などを通じて「災害と防災に関する市民の理解向上」に努められています。
一方、上記キャンペーンだけでは観光客などの災害弱者が十分な防災情報を入手できない可能性があり、上記以外の方法での防災情報伝達が進められています。対策の一つとして挙げられるのが、日常生活の中で自然と目に入る標識の設置です。
例えば、避難所の入り口にその建物が「災害時に安全が確保されていること」を示す表示を掲げたり、道路上に「最寄りの避難所までの方角や距離」を記載した標識を設置する方法が挙げられます。
ただし、通常の標識であれば夜間になると表示内容を視認できなくなります。約50%の確率で夜間に災害が発生することを考慮すれば、夜間の視認性をいかに確保できるかが課題です。特に、大規模災害時には停電を伴うことが多いため、外部電源に頼らずとも発光する標識が求められています。
ソーラー照明の役割と課題点
下田市内では、従来、「ソーラー式照明が搭載されている標識」が必要個所に設置されてきました。夜間になると照明が点灯し、表示内容が照らし出されます。太陽電池を用いており、災害による停電時にも発光する点で防災機能が備わっていると言えます。
ライトアップの方法としては、表示内容を外部の照明で照らす「外照式」が一般的ですが、その課題は照度の均一性です。光源から近い部分は十分に明るく表示内容を視認できる一方で、光源から離れれば離れるほど表示内容の視認性は低下します。
また、太陽電池で駆動する照明や看板の場合、バッテリーの交換コストが課題となりがちです。太陽電池には発電した電力を蓄える機能がないため「バッテリー」が必要です。バッテリーは使用していく中で徐々に消耗するため、種類にもよりますが、5〜10年ほどで交換する必要があります。
バッテリーには鉛やリチウムといった種類の専用電池が使用されることが多く、交換の際にはバッテリー本体はもちろん、交換に伴う工賃が発生します。防災対策を率先して進める中で、数百機ものソーラー照明を設置した自治体の中には、数百〜数千万円にものぼるバッテリー交換費用に悩まされているケースもあります。
光る避難標識による問題解決
デザインソーラーパネルは、太陽電池を内部に搭載した構造をもつ「内照式の避難標識」です。電気工事や配線設備を施すことなく表示内容のライトアップが可能となり、夜間の視認性確保に役立ちます。
導入による効果

デザインソーラーパネルは、従来の太陽電池式の照明とは異なる「内照式の発光」を構築しているLED標識です
表示面全体が発光し、夜間の視認性を高めている点が特徴です
太陽電池が標識の内部全面に敷設されているため発電容量が大きく、毎日の安定的な動作を実現しています

バッテリーには、「市販の充電式単三蓄電池」を採用しています
期待寿命は5〜6年程で、量販店などで安価に購入可能です
通常の電池交換の要領でバッテリーの取換えができ、専門事業者に依頼することなくご対応いただけます
材料および手間の双方でコストダウンが可能です

基礎を設置するだけのスペースと日照(晴れ日に2〜3時間以上)を確保できれば、任意の場所に標識を設置できます
太陽電池により自ら発電したエネルギーで発光するため、電気工事や配線設備は一切不要です
二酸化炭素の排出量を削減するため、環境への負荷を軽減することが可能です

建柱の場合、市街地などでは基礎を設置するだけのスペースを確保できなかったり、工事費用が掛かる問題があります
既存の電柱に取り付けることで、場所とコストの問題をクリアしています

施工時に電気工事を施す必要が無いため、既存の建物の壁面に取付けるだけで工事が完了します
全ての構成部品が内蔵されたオールインワン設計であり、部品を取り付ける必要がない点も施工を容易にしています
大型看板への組込みにも対応しており、部分的に情報を点灯するような表示方法も可能です
看板サイズを大きくしながらもコストを抑えたい場合に効果的です
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