ユニバーサルデザイン

ゴミ箱 お役立ち情報

ユニバーサルデザインとは、文化・言語・国籍・年齢・性別といった差異を問わずに利用できる情報設計(デザイン)のことをいいます。ユニバーサルデザインを進めるには、いくつかの条件を備えた整備が必要です。このページでは、標識や看板といった「サイン類」のユニバーサルデザインについてご紹介しています。

サイン分野におけるユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザインの対象

対象となる方整備方法
目の不自由な人触知情報や音声案内
高齢者大きな文字の採用
高齢者サインや周囲の明るさを保つ
高齢者適切な色の組み合わせ
耳の不自由な人電光掲示板の採用
車いす使用者サインの設置位置
外国人英文や図記号の採用

サイン類のデザインには、誰もが表示内容を正しく理解できる創りが求められます。

例えば、JIS規格で定められた「ピクトグラム」の積極的な活用が挙げられます。文字がなくても内容を理解することが、ユニバーサルデザインの概念と合致します。

また、見やすいレイアウトや文字フォントの採用も大切です。図記号以外の情報を記載する場合、多方面に配慮したデザイン内容を検討します。サイン自体の機能設計や周囲の環境整備が必要となる場合もあります。

ユニバーサルデザインの原則

ユニバーサルデザインには、以下のような原則が定められています。あらゆる差異に拘わらずどんな人でも使いやすく理解ができるようにする項目です。

  • 誰でも公平に利用することができる
  • 自由度が高く柔軟性がある
  • 使い方が簡単でわかりやすい
  • 必要な情報がすぐに分かる
  • ミスリードや危険につながらないデザインである
  • 身体的な負担が少なく、楽に利用できる
  • 接近や利用のためのサイズが適切である

標識や案内板などのツールは、言葉がわからない外国人にとって重要な情報源です。多言語表記だけでなくユニバーサルデザインを積極的に使用し、どんな人でも理解ができ適切な判断を下すことができるようなサポートが求められています。

ユニバーサルデザインの例

ユニバーサルデザインの例

まず、図記号で意味を捉えやすい「ピクトグラム」が記載されます。それに加えて各国の主要言語が記されています。併記される代表言語としては、使用頻度の高い「英語・中国語・韓国語」があります。日本語がわからない外国人へのフォローとして役立ちます。

 

バリアフリーとユニバーサルデザインの違い

バリアフリーとユニバーサルデザインの違い

「バリアフリー」と「ユニバーサルデザイン」は、よく混同される事象です。その違いは対象者の範囲にあります。バリアフリーは、障害者や高齢者といった社会生活に補助が必要となる方々のために設定されます。一方、ユニバーサルデザインは国籍や性別といった区分までを想定した全ての人が対象です。

 

当社が取り扱うサインのユニバーサルデザイン

ユニバーサルデザイン

当社では、防災関連を中心として公共~民間まで多様なサインのご提供を行っています。

特に公共のサインを設計する場合、ユニバーサルデザインに関する意識は欠かすことができません。これまで500個所を超える場所へサイン設置を行ってきた豊富な経験を踏まえ、専門デザイナーがユニバーサルデザインの設計をさせていただきます。

 

ユニバーサルデザインの歴史とこれから

ハード面での取り組み

ユニバーサルデザインは、障がい者の生活や権利を保証するべきとする「ノーマライゼーション」の概念をもつ社会的な活動として誕生しました。1990年、アメリカでADA法(障害を持つアメリカ人法)が法制化。公共サービスを中心として、建築物や商品などのハード面で対策が活発化しました。

例えば、バリアフリーの設備であるスロープや自動開閉門の設置があります。他にも、ランプメッセージ、音声案内、娯楽施設の座椅子の高さまで様々な場所に適応され、今でもその適用範囲は広がっています。

ソフト面での取り組み

ハード面への対策が普及すると、次は人的サポートの促進が重視されました。スタッフの育成やコミュニケーションの活性化などが挙げられます。インフラ整備だけでなく、ソフト面への適応も進められています。

日本では観光事業の推進に向けた取り組みが加速しています。安全で便利な都市づくりを行っていくうえでユニバーサルデザインの導入は欠かすことができません。誰もが快適に過ごせる環境を整備し、その取り組みを日本中に広げていくことが求められています。

コメント