看板とIoT
IoT(モノのインターネット)の潮流は、これまで静的な情報発信ツールであった看板分野でも大きく進められています。特に、デジタルサイネージの出現以降、看板が果たす役割は単なる「広告宣伝媒体」から「動的なコミュニケーションツール」へと変化を遂げつつあります。このページでは、IoTの進展により看板が果たす役割の変化について詳しくご紹介しています。
看板のネットワーク接続と展開
IoTの技術を看板に搭載するためには、ネットワークに接続するための「通信機能」が不可欠となります。現在の設備では、看板自体に通信装置を内蔵したり、スモール基地局装置を組み込んで「無線通信に接続する環境」を作り出す、といった方法が採用されています。看板をネットワークに接続することにより、様々な機能の付加が実現します。
デジタルサイネージ(電子看板)では、表示内容をデジタル信号で制御しています
通信に接続することで、遠方からでも表示の切り替えが可能となります
広告内容の詳細な管理ができるため、プロモーションの幅が広がります
外国人観光客の増加に伴って無線LANスポットの環境整備が進められています
看板自体をフリーWi-Fiなどの「基地局」として整備する試みも行われています
通信だけのサービスだけでなく、集客を利用した宣伝広告も相乗効果として期待されています
看板にカメラを搭載することにより、視聴ユーザーの属性や人数、顔の表情、視聴時間といった様々な顧客データを収集することが可能となります
情報を分析することで、費用対効果を数値で示した広告料金の設定やターゲット毎に広告内容を変化させるといった新しいマーケティング手法の可能性が生まれています
看板から特定の電子データを発信する通信システムを構築することができます
スマートフォンを受信機として使用した場合、興味のある看板にスマートフォンをかざすだけで、商品やサービスの詳細情報を入手することができるようになります
この技術は防災用途や観光用途など、商業以外の分野でも展開が予想されます
看板によるマーケティングリサーチ
看板が自らの機能として、誘導した見込み客や動員した顧客の数を把握できるようになれば、人々がどのような商品/サービスに関心を示すのか、または、どのようなPRが効果的なのかといった情報を取得できます。こうした情報の活用ができれば、広告マーケティングは大きく形を変えていくことが予想されます。
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